2006年05月25日

明日の記憶

明日の記憶
http://www.ashitanokioku.jp/

★★★★☆
渡辺謙 樋口可南子

広告代理店に勤める佐伯(渡辺謙)は、
50才を前にして、ますます精力的に仕事をこなし、
充実した日々を送っていた。
しかし、忙しさのためか、物忘れが多くなってきて、
ある日、大事な会議の予定を完全に忘れてしまう。
その後は、物忘れはだんだん病的になっていき、
病院で検査を受けることになる。
診断は、「若年性アルツハイマー病」だった。
受け入れがたい残酷な事実に、
こぼれ落ちる記憶をなんとかつなぎ止めようと、
できるかぎりの努力をするが、病状はどんどん進行し、
とうとう、生き甲斐だった仕事から遠ざからざるを得なくなった。
そんな夫を懸命に受け止め、夫と共に病気と闘おうとする妻・枝実子(樋口可南子)。
そして、ふたりの長い戦いが始まる。



この映画に描かれているのは、
49才で若年性アルツハイマーを発病した主人公が、
まだ半分は正常な意識を持っている間の数年間のこと。
この時期が、病気の本人にとっても、家族にとっても、
とても辛く、情けなく、悲しく、
そしてとてつもない恐怖を感じる期間なのだ。
そんな日常が、実にリアルに、淡々と描かれている。

私の父も、若いうちに同じ病気になり、
定年前に仕事を辞め、母と共に約十年間病気と闘って、
60代後半に力尽きて逝った。
発病当時の家族の状況など、この映画と酷似している部分が多く、
私は、とても他人事とは思えないでこの映画を見た。
なので、映画としてどうなのかということは冷静に評価できないけれど、
同じような経験を持つ者としては、
心に響きすぎるぐらい響く作品だった。
posted by yukari at 14:35| Comment(0) | TrackBack(7) | 最近見た映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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