2006年02月15日

抱擁

★★★★☆
グウィネス・パルトロウ
アーロン・エックハート
ジェレミー・ノーザム

ブッカー賞を受けた女流作家A.S.バイアットの『Possession』の映画化作品。
19世紀を代表する詩人、ランドルフ・ヘンリー・アッシュ。その没後100年を記念する展覧会がロンドンで開催されていた。その頃、アッシュの特別研究員であるローランド・ミッチェル(アーロン・エックハート)は、図書館でアッシュの蔵書の中から、妻以外の別の女性に宛てたと思われる手紙の草稿を発見する。「愛の詩人」と言われたアッシュではあったが、その私生活にロマンスの噂は無く、「女嫌い」ではないかとさえ思われてきた。そのアッシュの手紙としては、この発見はそれまで語られてきた定説を覆すものであった。
ローランドは、その手紙に書かれた静かだが熱い情熱を感じる文面に非常に興味を持ち、独自に調査をすすめるうちに、手紙の相手がフェミニズム詩人として知られたクリスタベル・ラモットであることをつきとめる。
ラモットの子孫であり研究家のモード・ベイリー(グウィネス・パルトロウ)に協力を求め、このふたりの詩人のスキャンダルについて、本格的な調査を開始する。
誠実な妻との穏やかな生活と送っていたとされたアッシュと、恋人である「女性」と暮らしていた女流詩人ラモットの、100年前の秘められた関係を共に探っていくうちに、ローランドとモードもまた、その情熱につき動かされるかのように、お互いに惹かれ合っていった…。


このタイトル(邦題)に、このパッケージデザインなので、「いかにも」な文芸ラブロマンスだと思っていたけれど、これはそんな一言で片付けるべき作品ではなかった。もちろんベースは恋愛モノではあるが、謎解きあり、ヒューマンドラマありと言ったいろいろな要素を含んだ不思議な作品で、ただロマンスに胸をときめかせて観るだけの作品ではない。
19世紀と現代を行き来しつつ展開されるストーリーは、無理なく、ごく自然に流れていて、そのテーマである「大人の男と女の深い愛」についても、とても興味深く描かれている。
美しいヨークシャーの風景も素晴らしいし、キャストも絶妙。
全体的にバランスの取れた素晴らしい作品。
posted by yukari at 22:36| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画(恋愛/青春) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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